『人間を知る、経営を知る 松下幸之助感動のエピソード集』(PHP研究所)が4月に出版されました。その中から二点ほど紹介したいと思います。
松下幸之助は、会社が急速に発展した秘訣について質問をされた時、「雨が降ったら傘をさす。・・原価以下で売ったり、売っても集金をしなかっ
たり・・傘をささずに歩き出すのではなく・・ごく当たり前のことを適時適切に行っていけば、商売なり、経営というものはもともと成功するよう
になっている。私はそう考えて、そのように努めてきたのですよ」と。これを「天地自然の法」と表現している。
また、会社を大きくするかどうかは、必要とされる仕事をしておれば全て社会が決定してくれる、ともいわれる。
こうした松下の経営哲学は、上記の書にみられるように、平易な表現ながらも深い含蓄を感じる。