税に関する教科書には、必ず「青色申告制度」についての説明があります。この制度の基本は、所得税・法人税等の国税について納税者自ら計算し納付する「申告納税制度」の定着と課税の公平を維持するため、納税者に正確な記帳義務を求める点です。

帳簿の作成について、法人税法施行規則では「資産、負債及び資本に影響を及ぼす一切の取引につき、複式簿記の原則に従い、整然と、かつ、明りように記録」することを求め、具体的には同別表二一から二十三で規定しております。

本制度は、税務調査はじめ各種の納税者有利な取扱いをしております。同時に帳簿の作成によって会社経営の実態を把握し、改善策を練る面からも必要不可欠な制度と考える必要があります。