幸福感は心の持ち様によって決まると言われます。どの程度の幸福状態にあるかは、主観的な要素に左右され、収入や財を満たすだけでは幸福感を維持することはできないようです。
幸福度の高い人は良好な人間関係の構築、離職率・欠勤率が低いうえ健康で寿命が7〜10年も長くなると言われます。
慶應義塾大学の前野隆司教授は、幸せを構成する因子の一つに自己実現と成長の起源となる「やってみよう」という要素を挙げています。つまり非財的な行動意思として、仕事や日常生活の上で小さなことでも思いついたことに着手してみることで幸福度が高まると言うのです。
年頭には人も組織も一年の「決め事」をします。それを「やってみよう」と意識に浸透させ、行動に移すことで一年の幸福感を高めることになるというわけです。そして、途中挫折を避けるためには、人間の「短期記憶」に関する「マジカルナンバー」の理屈を応用して皆へ公表し、家庭や職場の目につく場所へ掲示、実施状況を評価する等自分に適した手法を考えれば良い、ということです。
「一年の計は元旦にあり」です。「やってみるか」で個人的にも・組織的にも幸福度を高める一年にしたいものです。